1.参加者(実績)

   講演者・座長         12名

   招待者            80名

   一般参加者           175名

   合計              267



2 .アンケート結果

 (括弧内の数字は2017年2月に開催した「第1回日本生物防除協議会シンポジウム」での調査結果)


(1)属性解析



   参加総数 267名(314名)

   アンケート回収総数 103名(160名)


 <組織>

   ①.国:0%(1%)  ②.都道府県:34%(36%)  ③. 独立行政法人:0%  ④.大学:4%(5%)
  
   ⑤.JA:6%(6%)  ⑥.各種団体:5%(3%)  ⑦.民間企業:50%(34%)  ⑧.個人:4%(7%)



 <業務>

   ①.農業政策:2%(6%)  ②.生産指導:20%(22%)  ③.農産物生産:9%(8%) 

   ④.食品流通・加工 3%(1%)  ⑤.農業資材販売:24%(22%) 

   ⑥.研究開発:32%(30%)  ⑦.その他:15%(12%)





(2)IPM(総合的有害虫・雑草管理)について

  設問1現在IPMに取り組まれていますか?

   ①.生物農薬やフェロモン剤を組み合わせたIPMに取り組んでいる
                              (指導を含む)  68%(72%) 

   ②.取り組んでいるが、生物農薬等は利用していない         11%(8%)

   ③.取り組んでいない                       19%(20%)




  設問2設問1で1を選ばれた方にご質問します。

    生物農薬やフェロモン剤を取り入れる理由についてお答えください。

   ①.環境や人に優しく、環境保全型農業の実践に役立つから      45%(25%)

   ②.化学農薬に抵抗性の病害虫にも効果があるから          54%(32%)

   ③.化学農薬の使用回数に制限があるから              27%(14%)

   ④.有利販売につながるから                    14%(5%)

   ⑤.将来に向けて取り組む必要があると感じているから        38%(22%)

   ⑥.その他                             6%(1%)





  設問3今後生物農薬を組み合わせたIPMに取り組んでいくにあたり、知りたい情報はありますか?。

   ①.生物農薬やフェロモン剤を積極的に取り入れている産地や
                        企業農場などの事例      58%(19%)

   ②.生物農薬やフェロモン剤を組み入れた作物別の防除暦や防除例提案 60%(28%) 

   ③.化学農薬と生物農薬の混用事例や影響日数            50%(24%)

   ④.新しい生物農薬についての情報                 63%(27%)

   ⑤.その他                             7%(2%)

  



(3)本シンポジウムにについて

  設問1 本シンポジウムを知った経緯

  ①.協議会からのダイレクトメール:26%(24%)  ②.メール案内:16%(17%)
     
     ③.協議会HP:29%(21%)  ④.新聞:2%(1%)  ⑤.知人の紹介:20%(25%) 
     
     ⑥.その他:14%(14%)

                ※その他には、後援団体からのメール案内、会員メーカーからの案内等が含まれます。



 
 


    情報提供にご同意いただいた方については、次回以降のシンポジウム案内等を事務局より
    配信させていただきます。


    その他、講演内容についてのご意見も多数いただきました。

    大変ありがとうございました。今後の協議会の活動に生かさせていただきます。





アンケートに記載された質問事項

Q:澤村さんの柿の話題で干柿が増えているようですね。殺菌、漂白はどうしているのでしょうか?硫黄利用でしょうか?

A: 島根あんぽとして統一ブランドで出荷しているものについては機械乾燥のみです。ただし日持ちは長くありません。一方、県内各地域のブランドとして個包装等を行いより高価な価格で販売しているものについては、硫黄を利用しているものもあります。こちらは機械乾燥より日持ちします。

Q:青色LEDを圃場などで使用することを想定した場合の植物への影響は?

A: 植物への影響は植物の種によっても大きく異なります。比較的強光を好む植物であれば影響は少ないかもしれませんが、弱光を好む植物はダメージを受ける可能性があります。また、過剰な青色光による影響と夜間の光照射による影響の2つを考慮する必要があります。したがって、防除に青色光を利用するには、害虫への殺虫効果だけでなく、対象となる植物への影響も調査する必要があります。ハモグリバエへの防除効果を調査する中で、ポット植えのトマトに青色光を照射しておりますが、トマトでは照射により節間長の短縮や葉の濃色化と肥厚化が確認されております。ただし、果実収量や品質への影響についてはまだ未調査であるため、今後、確認していく必要があります。トマトでみられたように、照射により、植物に何かしらの影響が出ることはあると思いますが、その影響が良いものであるか悪いものであるか、また、特に問題のないレベルのものであるのか否かといったことが重要になると思います。

                 【協議会より】
                   シンポジウム講演内容についてご質問頂きありがとうございます。
                   講演内容に関心が高い事が伺えます。これからも皆様に関心を持っ
                   ていただけるテーマを考えたいと思います。



アンケートに記載されたシンポジウムの感想

 ・素晴らしい技術も使われて初めて価値がある。黒木先生の講演は現場で使ってもらうこと、使えるようにするための
  示唆に富んだもので大変良かった。
 ・海外での先進事例や各領域の研究を組み合わせた総合的な知見が知りたい
 ・実践の生産者からの生の声を聞いてみたいです。
 ・研究事例、普及事例も参考になるが成功または失敗事例の解析結果や解析手法およびデータ解析などの統計処理方法
  など研究者のレベルアップにつながる話題提供も開催してほしい。
 ・宮崎方式ICMなら神奈川も取り入れられるかなと思いました。神奈川の病害虫防除は足踏みをしてしまっている。
  農家を中心にした防除体系が動いているところの事例を現場も併せて見れたらと思います。
 ・有機JASでの事例発表も行ってほしい。

                 【協議会より】
                   お忙しいところ、シンポジウムへの参加、感想ありがとうございます。
                   少しづつですが、いろいろな研究事例を集め、皆様にご紹介する事が
                   出来ればと考えております。



アンケートに記載された協議会への提言等

【技術面】
 ・情報共有
 ・防除暦など作ってください
 ・既存剤の活用方法に関して、メーカー、産地ごとの情報交換(系統だった情報交換ができるとありがたい)
 ・病害防除の多様性を模索していきましょう。トマトでのIPMに進みましょう。
 ・生物農薬利用の包括的な情報集積と開示。
 ・県ごとの技術担当者との連絡を取り合い、地道でよいからちゃんと生物剤の利用を普及してほしい。そのためのパフ
  ォーマンスや労力をおしまないこと。また、圃場試験にあたってはしっかり農家とコミュニケーションを取り合って
  実施して成功してもらうこと。
 ・現状の技術ではブレイクスルーに限界を感じます。ソースに関する取り組みと並行し現実的なアプリケーション方法
  や製剤についてもっと注力が必要と思います。
 ・黒木氏のような視点。利益をもとに考えて。農薬の必要性。
 ・消費者が理解しやすい手法でアピール(食品購入者として)。
 ・消費者が使いやすい剤の開発(趣味の園芸への応用として)。
 ・生物防除資材の紹介、資料作成。


【シンポジウムの運営面】
 ・シンポジウム、生産現場でのワークショップ、現地検討会。
 ・研究会、シンポジウムなどの実施。
 ・シンポジウムの終了時間を30分早めていただけると子育て世代にありがたいです。


【生物農薬の利用について】
 ・環境や人にやさしいから生物農薬を利用することはない。
 ・高品質を多収であれば積極的に利用する。
 ・化学農薬のリスクが高くないのに生物農薬を利用する人はいない。

                  【協議会より】
                    シンポジウムの感想にもありますが、やはり、技術情報の提供が
                    望まれている事が分かりました。引き続き情報提供が出来るよう
                    に情報の収集をしていきたいと考えます。また、シンポジウムの
                    運営についてもご提案がありましたので、こちらも検討していき
                    たいと思います。

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