大量誘殺剤
性フェロモンは、微量で狙った虫を確実におびき寄せ、毒性がきわめて低いという特徴があることがわかりました。このような性フェロモンの利用法として真っ先に思い浮かぶのは、性フェロモンの強力な誘引力でオスを根こそぎ取り除いてしまおうというやり方です。身近な例だと、ゴキブリホイホイがこれに相当するでしょうか。
大量誘殺剤は、野外の性比を極端にメスに偏らせることにより交尾率を下げ、次世代の害虫の発生を減らすことを目的とした商品です。
非常にわかりやすい防除方法であるため、多くの種で実用化が検討されましたが、商品化に至った害虫は、ハスモンヨトウ、オキナワカンシャクシコメツキ、アメリカシロヒトリの3種のみです。
フェロモン剤(大量誘殺剤)一覧
適用病害虫 | 適用作物 | 商品名 | メーカー |
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ハスモンヨトウ雄成虫 | いも類、豆類など | フェロディンSL / フェロディンSL | 住友化学 / 協友アグリ |
アメリカシロヒトリ雄成虫 | 樹木類 | ニトルアー <アメシロ> | 出光興産 |
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