2023年3月3日 第4回 日本生物防除協議会シンポジウムはオンラインウェビナーにて開催いたしました。多数の方々のご参加をいただきまして、当シンポジウムは皆様のご協力により盛況の内に終えることができました。
誠にありがとうございました。

第4回 シンポジウム講演資料

シンポジウム

日時
2023年3月3日 (金) 13:30~17:00
会場
ウェブ会場
参加費
無料
主催
日本生物防除協議会 http://www.biocontrol.jp/

プログラム

13:20 開場
13:30 【開会の挨拶】
13:40 【基調講演】

農林水産省における生物農薬に係る取組について
農林水産省消費・安全局農産安全管理課農薬対策室    山原 洋佑
【要旨】
世界の潮流として一層の環境保全が求められている中、我が国も、2021年に策定したみどりの食料システム戦略で、2050年までに化学農薬使用量(リスク換算)の50%低減の目標を立てたところ。 農林水産省では、リスク換算値の低い微生物農薬、天敵農薬等について、最新の科学的知見に基づく審査を行うとともに、メーカーにとって見通しが立ちやすくなるよう、これら農薬の登録審査の際の要点や、登録申請で提出すべき資料について、議論を進めているところ。このほか、生物農薬の開発や現場での使用を後押しする各種支援についても御紹介する。
14:30 【事例紹介】
「ウイルス殺虫剤のABC(基礎)」
~NPV(核多角体病ウイルス)とGV(顆粒病ウイルス)、生物・化学農薬との共生について~

東京農工大学農学研究院生物制御科学部門    仲井まどか
【要旨】 
ウイルス殺虫剤が開発され使用されるようになって数十年が経過しているが、日本での利用は極めて少ないのが現状である。ウイルス殺虫剤として、主に使用されているバキュロウイルス科の昆虫ウイルスである核多角体病ウイルス(NPV)と顆粒病ウイルス(GV)などについて、それらの特徴を概説する。特に、効果のスピード、幼齢から老齢幼虫のウイルスに対する感受性、気温などの環境要因が効果に与える影響、そしてIPMのなかで、どのようにウイルス剤を活用することができるかについて考察する。
休憩 15:15~15:25 (10分)
15:25 【事例紹介】

BT剤の多面的、複合的な効果についての新知見についての考察

      帯広畜産大学 畜産フィールド科学センター   小池 正徳
【要旨】
BT殺虫剤が開発され使用されるようになって数十年が経過しているが、近年、BT剤のこれまで知られていた主に、鱗翅目への効果以外に、それ以外の、病害虫に対しても、実用的な効果を示すことが、解明されつつある。特に、土壌への薬剤投下量の多いセンチュウ防除や、殺虫ではなく、拮抗菌として病害に実用的な効果があることが見出されている。これらについて、新知見を交え、考察する。
16:10 【事例紹介】

土壌の病害抑止力を高める拮抗微生物集積誘導剤の開発に向けて

岐阜大学応用生物科学部    清水 将文
【要旨】
土壌微生物叢は土壌病害の発生に大きな影響を及ぼす重要な要因である。このことから、土壌微生物叢を病害抑止的な状態に変えることで土壌病害の発生を抑制できると考えられている。病原菌拮抗性の微生物株を用いた生物的防除法は古くから研究され、これまでに数多くの成功例が報告されている。一方で、土壌微生物叢自体を操作し、土壌病害を抑制する方法は未だ確立されていない。我われは最近、土着の拮抗細菌の増殖を促し、フザリウム萎凋病を抑制する作用を持つユニークな化合物を発見した。本講演では、その研究について紹介したい。
16:55 【閉会の挨拶】
17:00 閉会

第4回 日本生物防除協議会オンラインシンポジウム
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日本生物防除協議会について

JBCA

日本生物防除協議会(Japan BioControl Association)は、日本微生物防除剤協議会(2006年~)および日本バイオロジカルコントロール協議会(1997年~)の合併により、2016年4月に発足いたしました。 生物農薬(天敵製剤、微生物殺虫剤・殺菌剤)及びフェロモン剤を用いた生物防除技術だけではなく、それらの技術と併用可能な化学農薬を合理的に組み合わせた「IPMプログラム」を確立し普及・啓蒙することで、持続可能な農業生産を支え、日本農業の発展に寄与することを目指します。 ご支援、ご協力いただける会員を募集しておりますので、作物保護製品・技術の製造販売および普及に取り組まれている皆様方におかれましては、ぜひご入会くださいますよう宜しくお願い申し上げます。